3月26日北海道新幹線開業!青森大間から望む津軽海峡「鈍色冬景色」

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探訪 新幹線の春 鈍色の冬景色 青森から望む津軽海峡 函館が見える。

平成14年、NHK朝のドラマ「私の青空」で物語の舞台になった大間町のいま。

東京から北へ約800キロ、青森県大間町はマグロの一本釣りで知られる漁師町。

「ゴオオオオオ…」。横殴りの風が吹き付ける。本州最北端から見る鈍色の津軽海峡は、荒々しく白波立っていた。

津軽海峡を挟んで約30キロ向こうに見える函館の市街地と北海道の山々。白波のなか、船がゆっくりと横切った(青森県大間町)
早朝、大間町の漁港でウニなどを水揚げする漁師たち =青森県大間町(松本健吾撮影)

北海道に一番近い本州のからは、春霞の向こうに函館の市街地や雪をかぶった山々が望めた。大間-函館間はフェリーで約1時間半。大間の人が函館の病院に通うのも珍しくない。


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鈍色の冬景色 青森から望む津軽海峡

今月26日、北海道新幹線の新青森-新函館北斗間が開業した。本州からの道南観光が身近になったのを受け、大間町も函館からフェリーで訪れる客の増加に期待を寄せる。新幹線開業を記念し、到着するフェリーを町民有志が大漁旗で出迎えるイベントを展開中だ。

近年、大間が最も活気づいたのは平成14年、NHK朝のドラマ「私の青空」で物語の舞台になったときだった。「あの時はすごかったね」。当時を振り返る工藤潮一さん(57)は「本州最北端の碑」の近くで民宿を営んでいる。民宿は連日満室で、昼食時は食堂もフル回転だった。「今の10倍以上の客よ」と懐かしそうに話す。

 NHKだけでなく民放テレビ局もこぞってロケに訪れた。「テレビ出演が忙しくて」と嘆いてみせる町民もいたという。しかし、東日本大震災の影響もあってここ数年、観光客は減少。「新幹線ねぇ…。大間に駅ができるわけでもないし、どうかな」と、工藤さんは“新幹線景気”には懐疑的だ。

 「でも、生きているうちに、もう一度くらいあのブームを味わいたいなぁ」。工藤さんは、ゆっくりとたばこの煙をくゆらせた。

出典:産経フォト

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