院長は青森市浪岡の開業医大竹進さん(68)が務める。大竹医師は浪岡で経営する整形外科医院の休診日を利用し、看護師らと月1回、1泊2日で村を訪れて毎月第2土曜日午後と翌日曜日午前に診察を行う。診療所は入院ベッドがない無床診療所で、診察室やレントゲン室、処置室がある。

初日は大竹医師のほか、看護師や事務員、診療放射線技師ら12人が来村し、診察に当たった。村民26人が受診した。

診察を受けた同村の奥本和子さん(81)は「左膝がずっと痛かったけど、整形外科は近くにないし、歩けるからと我慢していた。専門医が来てくれるのはありがたい。頼りにしている」と期待を込めた。

大竹医師は東日本大震災の被災地で支援した経験を経て「地元青森に立ち返って医療の課題を考えたとき、無医村の佐井村を何とかしたいと思った」とし、「実際に診療し、村の皆さんが何に困っているか実感できた。期待をひしひしと感じたので頑張っていきたい」と述べた。

同診療所は佐井村佐井の森林経営センター跡地で、村が国有地を取得、外構工事費などを一部負担した。建物の建設費や運営費は大竹医師が負担した。村によると現在、内科医が大間病院から村内の福浦診療所に月3回、牛滝診療所に月1回派遣されているが、常勤医は不在となっている。

出典:Web東奥