作業は青森側が2月27日、十和田側が3月1日から始まった。約20人の「八甲田除雪隊」が計10台の重機を駆使し、春の八甲田の風物詩となっている「雪の回廊」を形づくっている。

ロータリー除雪車は、高さ5メートルの「なた」と呼ばれるカッターで壁面を削り取り、路面に落ちた雪を高さ約30~40メートルまで飛ばして路外に積み上げる。

今年の雪の壁面は高さ7メートルほどと平年並み。除雪は全体の3割ほどまで進んでいる。青森側の作見晃一隊長(44)によると、除雪が進みすぎるとそれだけ雪解けが早くなるため、壁が高い立派な回廊にならないという。「見栄えは大事。あと2週間できれいな壁を作りたい」と職人らしいこだわりを見せた。

開通後の30、31の両日、「八甲田ウォーク」が行われ、4月1日から一般車両の通行が可能になる。