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青森は煮干しラーメン王国である。煮干しはもとより、高級といわれる焼き干しを使っている店も少なくない。
同じ煮干しの味なのだが「あっさり」(淡麗系)と「こってり」(濃厚系)の2種類を出す店が増えてきた。
呼び方はさまざまだが首都圏の最近の煮干しブームはこの青森の影響を多分に受けている。
青森には何度も来ているが今回は4軒を回ってきた。まずは今や青森を代表する名店として全国の催事に呼ばれている「長尾中華そば」。県内に5店舗展開しているが、中でも人気の2軒に寄ってきた。
■「長尾中華そば西バイパス本店」と「長尾中華そば青森駅前店」。
どちらも朝7時から営業しており、いわゆる「朝ラー」が可能なのである。
その7時の開店を店頭で待って食べてみた。私だけかと思ったら平日なのに他にもいて、帰る頃には何人も来ていた。本店では「あっさり」「ごぐにぼMAX」(超濃厚)というメニュー名。
駅前店は「あっこく麺」(あっさりとこってりの中間)と「ごくえぎ」(濃厚)。自家製麺は国産小麦を使用し、かん水を控えめにして4種類(手打ち麺・中太麺・細麺・ちぢれ麺)を作っており、希望で選ぶことができる。
■2軒目は弘前に移動し、昨年3月にオープンした「八甲田食堂」へ。
こちらはラーメン研究家・石山勇人さんがプロデュースした店。靴を脱いで座敷で食べるスタイルで、思った以上に大きくて驚き。家族連れでもゆっくり食べることができる。
メニューには味噌ラーメンやつけ麺も用意してある。頼んだのは「煮干中華そば」(あっさり)と「煮干らーめん」(濃厚)。麺は製麺所に依頼した特選麺。幅広い客層に受ける味わい。
■3軒目は青森に戻って、今一番勢いがあるグループの新店「ひらこ屋きぼし」へ。
今年の5月にオープンしたばかり。カウンターとテーブル席、座敷席もあり、こちらも幅広い層が使えそう。平日の2時頃だったが常時数人待ちができるほどの人気だった。店内も活気があり、すでに「いい店」としての風格があった。
注文は「やきぼし」(あっさり)と「わやきぼし」(こいくち)。スープと麺はもちろん、メンマやチャーシューもおいしい。4軒目は昭和30年代をコンセプトとした懐かしい雰囲気の「麺やゼットン」。あっさりの「中華そば」を注文した。
4店舗ともそれぞれ特徴があり、同じ煮干しラーメンなのに食べ歩いて楽しい。煮干し好きの人は青森の食べ歩きをぜひどうぞ!
■ラーメン耳寄り情報 ひらこ屋きぼし(青森市)
青森で一番勢いがあるグループが今年5月にオープンした新店。駐車場もあるし、テーブル席・座敷と家族や複数人でも十分対応可。煮干しと自家製麺がウリだがメンマやチャーシューも抜群。オススメ。
⁂大崎裕史(おおさき・ひろし)称「日本一ラーメンを食べた男」。
2018年2月現在で1万2300軒、2万5000杯のラーメンを食破。株式会社ラーメンデータバンク代表取締役、日本ラーメン協会理事。Webおよび携帯の「ラーメンバンク」を運営している。
出典:ZAKZAK
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