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「津軽生まれのテディベア」7月末に東京で開かれた国際的イベント「日本テディベアwith Friendsコンベンション」に初出品した。
クマの縫いぐるみ「テディベア」にこぎん刺し、津軽塗、津軽裂織(さきおり)など津軽らしさをとことん盛り込んだ作品を、弘前市でテディベア工房「T’s BEAR」を主宰する高橋武敏さん(45)が制作。
こぎん刺しや津軽裂織、津軽塗をあしらったテディベア▼
「テーマは『メードイン青森』。青森、津軽のアピールになった」と手応えを感じている。
高橋さんは、20年以上前に洋服店を営んでいた時、テディベアを作り始めた。東京で2年前、同コンベンションを初めて見学したのを機に、出品を目指して作品の構想を練ってきた。経営する電気設備工事業でコンセントプレートに津軽塗を施して販売しているほか、工芸品の店「津軽工房社」を弘前市内で営み、地元の伝統工芸に関心が強い高橋さん。テディベアも伝統工芸にとことんこだわることにした。
こぎん刺しを手のひらや足の裏、顔の一部、胴体の一部にあしらい、腕や脚のジョイント部分に津軽塗、ネクタイに村上あさ子さん(青森市)が作った津軽裂織を使った。こぎん刺しの糸についても、青森藍で染めたり、弘前公園の桜の剪定(せんてい)枝を使った草木染によって作る徹底ぶりだ。
7月のコンベンションや併催コンテストへの出品にあたっては、青森国際ホテルの中山瑶和子常務から、リンゴの「アーティフィシャルフラワー」(造花の一種)を提供してもらい、津軽塗の花台などとともに展示の飾り付けに採り入れた。「納得いくベアができた」と自信を持って出品した。
コンベンション当日、コンテスト上位入賞の常連に「こぎん刺しを『すてきだ』と言ってもらった」という高橋さん。「いろんな染めのこぎん刺しによるテディベアを作りたい。次はコンテストの入賞が目標」と意気込んでいる。
出典:どうしん
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