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もうすぐスタート時間になります「福士加代子」青森いや日本中が応援しています！！
がんばれ、がんばれ、佳代子！！
１４日朝（日本時間１４日夜）スタートするリオデジャネイロ五輪の陸上マラソン女子に、福士加代子選手（３４）＝ワコール、青森・五所川原工高出＝が初出場する。
青森県板柳町で理容業を営む父正幸さん（６７）は、幼い頃から有言実行を貫いてきた娘の力強い走りを期待する。
正幸さんは１９８２年３月、青森・弘前高の合格発表を見に行った。「頭がいい子になってほしい」。津軽地方屈指の進学校で掲示された合格者の名前から「加代子」を見つけ、直後に生まれた娘に名付けた。
「世界で１等賞を取る」と五輪に向けて意気込む福士選手＝５月１５日、岐阜長良川競技場▼
加代子の父の思い
「学校の成績はそんなに良くなかったが、これと決めたものは必ず成し遂げる子だった」
皆勤賞を取ると決めた高校時代の生活ぶりに、意志の強さが裏打ちされる。ちょっとした風邪では学校を休まない。自宅から最寄り駅まで連日、約４キロの自転車通学。雨が降ろうと風が吹こうと「駅まで送って」とは言わなかった。
ある日、列車が不通になった。運転が再開されなければ通学は不可能。それでも福士選手は「行く」と譲らなかった。「行くと言ったのを止めるわけにはいかない」。この時ばかりは正幸さんが学校まで送った。
部活動でも有言実行を果たした。全国の優秀な選手が集まった合宿に参加し、「インターハイで会いましょう」と約束して別れた。
東北大会の８００メートルと３０００メートルで頂点に輝き、３年生で全国の切符を手にした。「約束だったインターハイに行くため、東北大会まではまじめに練習した。でも、そこまでだった」（正幸さん）
インターハイ３０００メートル決勝は惨敗。「手を抜くのも天下一品だな」。４大会連続での五輪出場に「無理するところとしないところの見極めがいいのか、独特のものを持っている。ここぞという大会で外したことがない」と感心する。五輪のマラソンは初レース。トラックと違い、走る姿をずっと追えるわけではない。「楽しみというよりは心配」と言いつつ、まな娘の健闘を信じている。
出典：河北新報
女子マラソン 金だべ！加代子 板柳町民一丸で後押し
福士が陸上競技のトラック選手で出場したアテネ、北京、ロンドン五輪を上回る熱い応援態勢を組み、「メダルへ疾走の後押しを」と町民あげて盛り上がっている。
町長、寄せ書き現地へ
例年、１４日に岩木川河川敷で開催されている町の花火大会だが、今年は前倒しして１１日に変えた。女子マラソンは日本時間で１４日午後９時半に号砲の予定。出場する福士を町のパブリックビューイング（ＰＶ）で応援するためだ。
花火大会では、特別な仕掛け花火を打ち上げ、夜空に高々と「リオ金メダルだべ！加代子」の火文字を描く演出を考えている。
ＰＶはこれまでと同様、町の多目的ホール「あぷる」で行う。ただ、今回は町ぐるみで応援しようと、初めて町営バス３台を送迎用に動員し、町内を２往復する。町は「けっぱれ！福士加代子選手」と書いたうちわをすでにほぼ全世帯の約４８００戸に配り、機運を盛り上げている。
さらに、成田誠町長が同町長として初めて現地応援に赴く。成田町長は役場や板柳中、板柳東小など町内５カ所で布（縦約８０センチ、横約１メートル）にびっしり書き込まれた激励の寄せ書きを持参し、リオで出走前の福士に手渡す予定だ。
成田町長は「足の骨折などを乗りこえ、３度目の挑戦でマラソンの切符を手にした」と福士をたたえ、「町民一丸の応援をエネルギーに変えて、加代子スマイル全開でリオを駆け抜けてほしい」と願っている。
出典：毎日新聞
（14日 17：30）
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