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青森「八戸三社大祭」ユネスコ登録へ 関係者から喜びの声。
国の重要無形民俗文化財で約300年の歴史を持つ八戸市の「八戸三社大祭」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産として登録される見通しとなった。
ユネスコの補助機関が10月31日、「山・鉾(ほこ)・屋台行事」33件を無形文化遺産に登録するよう勧告。正式に認められると県内では初の登録となり、地元・八戸市では「八戸の誇り」などと関係者から喜びの声が上がった。
「歴史のあるお祭りで我々の誇り。それがユネスコの一覧表に入ることは本当にすばらしい」。小林真市長は1日、報道陣に笑顔で語った。八戸三社大祭山車祭り行事保存会の小笠原修会長は「保存会にとって大きな励みになる」とのコメントを出した。市内に住む外久保タケさん(77)は「八戸の誇り。本当によかった。さらに多くの人たちが祭りに来てほしい」と話した。
近年は少子化などの影響で子どもの参加者が少なくなり、後継者不足という課題もある。小林市長は「継続実施が大きな仕事。全市的な応援環境を作っていくよう市としても応援したい」と話した。
八戸三社大祭は1721(享保6)年、五穀豊穣(ほうじょう)を願って法霊社(現在の「おがみ神社」)のみこし行列が長者山に渡御したのが起源とされる。明治時代に長者山新羅神社と神明宮の行列も参加し「三社」となった。歌舞伎や歴史上の英雄などを題材にした豪華絢爛(けんらん)な山車で知られる。おがみ神社の坂本博史・権禰宜(ごんねぎ)は「これを機会に八戸市全体で子どもたちが関わっていくお祭りにしたい」と述べた。
八戸三社大祭は2004年に国の重要無形民俗文化財に指定された。県内のユネスコの「有形文化遺産」としては、世界自然遺産の白神山地がある。
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