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五所川原市や中泊町、つがる市に囲まれた十三湖で水揚げされる「大和しじみ」が7日、地理的表示(GI)の保護制度に登録された。
県産品が同制度に選ばれるのは、青森市や東津軽郡産の「あおもりカシス」に続いて2例目となる。
大和しじみを水揚げしている十三漁業協同組合によると、十三湖は海水と淡水が混じる「汽水湖」。シジミの生育に適した環境で、ここで育つ大和しじみは、ビタミンや鉄分、アミノ酸などの栄養価が豊富。飲酒した翌日に食べると良いほか、産卵に備えて身が太る夏が旬なので夏バテ防止にも役立つという。
昨年は、約1300トンの水揚げがあったといい、シジミ汁やつくだ煮、雑炊などの形で県内外で親しまれている。
この日は、同漁協の工藤伍郎組合長が農水省を訪れ、礒崎陽輔副大臣から登録証を手渡された。同省によると、昨年12月の登録開始以来、GIに登録された産品は全国で24品に増えた。GI登録で、他地域産の産品との差別化が図られ、販路拡大の効果が期待される。
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地理的表示(GI)の保護制度 特定地域で作られる農林水産品や加工食品の品質を国などが審査・保証する制度。専用のマークを表示して差別化でき、「夕張メロン」や「神戸ビーフ」などが登録されている。欧州連合(EU)加盟国を中心に100か国以上が導入しており、海外ではフランスの円柱形チーズ「カマンベール・ドゥ・ノルマンディー」などが登録されている。
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