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「大間の山車行事」青森県無形民俗文化財に
御神体を載せた4台の山車が青森県大間町内を練り歩く「大間の山車行事」について、県教委は11日の定例会で県文化財保護審議会の答申通り、県無形民俗文化財として新たに指定することを決めた。
下北地方に残る山車の変遷を知る上で重要な資料である点が評価された。今回の指定で県文化財は277件、このうち県無形民俗文化財は54件になる。
県民俗無形文化財に指定された「大間の山車行事」
例大祭では、行列が通る道の中央に歩幅ほどの間隔で清めの塩を置く。
身内の不幸がなく、神楽や山車に立ち寄ってもらいたい家は玄関まで塩を同様に置き、祭壇を設けて迎え入れる。行列が通り抜ける間は屋外に洗濯物を干してはいけないという風習もある。
大間の山車のうち、大正山の変遷が、佐井の山車の古い形態と共通点がある。
人口増に伴い山車の台数も増えており、答申では「小さな漁村から町へと発展していく過程を知ることができ、他地区では見られない」と指定理由を挙げた。大間の山車行事保存会の竹内弘会長(74)は「伝統文化を守ってきたことが認められ、非常に名誉なことだ。漁業関係者をはじめ運行に携わる人の励みになる。一層、熱が入り、にぎやかな祭りになっていくことを期待したい」と語った。
下北地方には山車を用いた行事
田名部、川内、佐井、脇野沢、大畑、風間浦、奥戸(おこっぺ)の各地域に残っており、いずれも県無形民俗文化財に指定されている。江戸期の海運を担った北前船によって伝わったとされる。
出典:どうしん
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