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死亡率「東高西低」地域差縮小「厚労省統計」=青森なおワースト
■死亡率厚生労働省が14日公表
2015年の人口10万人当たりの都道府県別年齢調整死亡率は、男女ともに青森が依然として最も高く、長野が最低だった。ただ青森は前回10年統計と比べ、男性で1割低下。全ての都道府県で前回を下回り、東日本で高く、西日本で低かった地域差は縮小傾向にある。
■15年の全国平均は
男性486.0人(前回比11%減)、女性255.0人(同7%減)。三大死因のがんが男女で同5~9%、心疾患が12~14%、脳血管疾患が22~24%それぞれ低くなるなど、主な12の死因のうち老衰と大動脈瘤(りゅう)以外が低下した。
■都道府県別
男性は最も多い青森が585.6人。次いで秋田の540.3人、岩手の522.5人と東北が上位を占めた。女性も青森が288.4人で、福島275.7人、茨城273.8人が続いた。
■厚労省は
「医療技術の向上や新薬開発だけでなく、地域ごとに食習慣や文化の違いがある中、塩分過多を控えるといった健康志向、病気予防の取り組みなども低減につながったのではないか」とみている。
■三大死因の年齢調整死亡率ワースト順位
【全死因】 【がん】 【心疾患】 【脳血管疾患】
男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性
1 青森 青森 青森 青森 千葉 愛媛 青森 岩手
2 秋田 福島 秋田 北海道 岩手 和歌山 秋田 栃木
3 岩手 茨城 鳥取 秋田 愛媛 千葉 岩手 青森
:
45 奈良 岡山 福井 徳島 愛知 長野 和歌山 沖縄
46 滋賀 島根 滋賀 長野 佐賀 富山 奈良 滋賀
47 長野 長野 長野 岡山 福岡 福岡 滋賀 大阪
■都道府県別の年齢調整死亡率(人口10万人当たり死者数)
男性 (順位) 女性 (順位)
全国 486.0 (-) 255.0 (-)
北海道 505.4(13) 265.5 (8)
青森 585.6 (1) 288.4 (1)
岩手 522.5 (3) 268.1 (6)
宮城 471.7(37) 242.9(41)
秋田 540.3 (2) 266.4 (7)
山形 497.2(18) 246.8(32)
福島 518.9 (6) 275.7 (2)
茨城 510.8(10) 273.8 (3)
栃木 505.1(14) 272.5 (4)
群馬 489.9(23) 261.1(13)
埼玉 485.2(27) 261.7(12)
千葉 477.2(32) 258.3(16)
東京 474.9(35) 245.9(35)
神奈川 460.6(42) 248.7(30)
新潟 487.8(25) 243.5(40)
富山 493.9(20) 246.6(33)
石川 473.2(36) 249.8(28)
福井 453.5(44) 241.2(42)
山梨 476.0(34) 253.6(25)
長野 434.1(47) 227.7(47)
岐阜 476 3(33) 256.0(21)
静岡 480.2(28) 252.1(26)
愛知 467.9(39) 260.2(14)
三重 488.3(24) 258.1(17)
滋賀 437.9(46) 240.8(43)
京都 455.1(43) 245.4(36)
大阪 516.3 (8) 263.7(11)
兵庫 477.8(31) 255.5(22)
奈良 452.9(45) 243.9(38)
和歌山 520.7 (4) 268.9 (5)
鳥取 518.9 (5) 246.4(34)
島根 492.6(21) 236.9(46)
岡山 479.8(29) 238.4(45)
広島 471.2(38) 247.3(31)
山口 500.1(15) 264.1(10)
徳島 510.5(11) 258.9(15)
香川 478.8(30) 249.8(29)
愛媛 516.8 (7) 254.2(23)
高知 506.3(12) 244.7(37)
福岡 486.6(26) 254.0(24)
佐賀 491.9(22) 257.8(18)
長崎 496.7(19) 256.4(20)
熊本 466.6(40) 240.7(44)
大分 464.9(41) 243.7(39)
宮崎 498.7(16) 257.7(19)
鹿児島 512.4 (9) 264.7 (9)
沖縄 498.5(17) 251.7(27)
亡率1位の青森県…要因と考えられる塩分を控えるは
死亡率は低下傾向に
厚生労働省は14日、「平成27年(2015年)都道府県別年齢調整死亡率-主な死因別にみた死亡の状況-」の概況を明らかにしました。
年齢調整死亡率は男女ともに青森が高い
都道府県別にみると、男性は長野、滋賀、奈良等が低く、青森、秋田、岩手等が高くなっています。また、女性は長野、島根、岡山等が低く、青森、福島、茨城等が高くなっています。
2015年の年齢調整死亡率を2010年と比較すると、男女とも全都道府県で低下していますが、男女とも長野が最も低く、青森が最も高いといった都道府県別の傾向に大きな変化はなくなっています。青森は男性が4回連続のトップ、女性も2回連続で最も高いようです。
東北地方が高め……要因は「塩分が多い食文化」
東北地方の死亡率が高い要因としては、保存食として塩分を使うことが多いといった「塩分が多い食生活・食文化」があることを、厚生労働省は挙げています。
そもそも塩分は人にどんな影響を与える?
塩は、ナトリウムイオンと塩化物イオンに分かれて体液(細胞外液)中に存在し、カリウムとともに細胞内外の水分を調節したり、物質交換をしたり、神経の伝達、筋肉や心筋を弛緩させる作用があるといいます。しかし現代の日本人の食事でナトリウムが不足することは滅多にありません。
塩分が摂り過ぎると悪い理由
たとえば、健康であれば、余分な塩分は腎臓から尿中に排泄されますが、腎臓の働きが低下し十分に排泄されないと、体液の塩分濃度が上がらないようにバランスをとるため、体は水を溜め込もうとし血液の量も増えて血管に圧力がかかり、高血圧につながりやすくなる。
1日にどれだけ塩分を摂っていいの?
■厚生労働省の『日本人の食事摂取基準2015年版」』
食塩の1日の摂取目標量は男性8.0g未満、女性7.0g未満と設定されています。なお、欧米では6g未満を推奨し、国際的な世界保健機関(WHO)ではすべての成人の減塩目標を5gとしています。
■厚生労働省が発表している『平成27年(2015年)度国民健康・栄養調査』
(2017年6月15日現在で最新の発表)では、1日の食塩摂取量の平均値は、10.0gであり、男女別にみると男性11.0g(前年度は10.9g)、女性9.2g(前年度と同じ)過去10年では減少していますが、2014年と2015年を比べると横ばい~微増となっています。
塩分を摂り過ぎないためのポイント
つまり、目標としている摂取量より、実際に摂取している塩分は多いとみることができるかもしれません。それでは減塩するためにはどのようにすればよいのでしょうか。
- 麺類のお汁は控えめに
麺類の汁は、意外に塩分が高いので、汁だけでも飲まずに残すと、塩分を減らすことができる。 - 塩分が気になる人は、アルコールにご注意
アルコール、特にビールは塩分の強いものと相性がよく、食欲も増進するので、飲み過ぎないように。 - だしや酸味、香辛料を活用
醤油はそのまま使うのではなく、だし汁で割ったり、レモンやスダチ、ユズ等の酸味を加えたりする。ニンニクや、ハーブなどを活用しても塩分が少なくても、香りの効果でおいしく食べられる。 - 調味料は料理に直接かけるのはNG
しょうゆやソースをつけたい時は、料理に直接かけず、小皿にとって、少量つけて食べる。 - 新鮮な食材の持ち味を活かして
新鮮な食材を選べば、素材の持ち味だけでもおいしく食べられる。 - 加工品は表示をチェック
加工食品の中には塩分量が多く含まれている場合があるので、よく確認を。ミネラルウォーターなどにもナトリウムが含まれているものもある。
出典:オールアバウト
塩分控えめの意識をもたないと健康寿命を延ばすことは厚生労働省の公開データでもわかるように寿命が伸びない原因のワーストワンになっているようです。食生活改善もさることながら、体の機能を正常に保つには適度な運動も欠かせないことは誰でも認識されていると思いますが、なかなか運動を継続するのは理屈抜きで面倒な人も多いと思います。歩くことと趣味を組合わせて工夫するなど考えるといいのではないかと思います。
青森の死亡率はワーストケースですが、かならず改善されていくと思います。医療技術の発達は日進月歩で進んでおります。体調管理もしやすくなると思います。手軽に手ごろにヘルスデータを管理できるようにIcT,IoTなど医療現場で進むことで、早期発見、早期治療、健康維持プログラムも取り入れていく意識が病院と各個人と医療費の改善につながることとおもいます。
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