青森「八甲田ルール」:管理区域外スキーで遭難増 対策へ自己負担求める

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管理区域外スキーで遭難増 対策へ自己負担求める「八甲田ルール」 青森

樹氷の間を滑るスキーヤー=青森県の八甲田山系で

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 青森県の八甲田山系で、スキー場として整備されていない管理区域外で遭難事故が相次いでいることを受け、遭難救助にあたる八甲田山岳スキー安全対策協議会は20日、青森市で臨時総会を開いた。

 八甲田山周辺では管理区域外を滑るバックカントリースキーを楽しむ外国人が増えており、昨シーズンは3件3人だった外国人遭難者が今シーズンは6件12人(20日現在)に増加。そのうち5件について同協議会メンバーが捜索活動を行った。

会議で八甲田ルールの周知徹底などを話し合う参加者=青森市柳川2の青森市役所柳川庁舎で2020年2月20日

 総会では、バックカントリースキーを楽しむ場合にはスノーシューなどの装備をしっかりと準備して入山することや、入山・登山届を提出することなどを徹底してほしいという意見が出た。また、管理区域外での遭難者の捜索・救助にかかった費用の自己負担などを求める「八甲田ルール」の周知方法についても議論された。同協議会では2018年から、それまで無償で行ってきた捜索・救助に関して負担が大きいことなどから有料に変更。ただ、スキー場付近での同ルール掲示が行われているにもかかわらず遭難者が減らないことから、青森市の協力を得て新しくPRチラシを製作し、これまで配布していなかった市街地の宿泊施設に配布してもらうことなども提案された。

 協議会メンバーの八甲田ロープウェーの菊池智明さんは「外国人利用客が増えているので、市役所とも協力して多言語で注意喚起をするために引き続き対策を検討していきたい」と話した。

出典:毎日新聞

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