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羅川真里茂の連載漫画「ましろのおと」の主人公は、青森県に住む16歳の少年の青春!
やはり青森津軽三味線と青森県に住む16歳の少年の物語は興味がワクワク。
主人公:澤村雪(せつ)16歳の青春ものがたり
1991年から「花とゆめ」で連載された「赤ちゃんと僕」。 1996年にはアニメ化もされ、人気を博しました。 その作者である羅川真里茂の連載漫画「ましろのおと」は、初の少年誌連載にも関わらず評価は高く、 「このマンガがすごい! オトコ版」第3位(2012年)、「全国書店員が選んだおすすめコミック」第6位(2012年)、 第36回講談社漫画賞少年部門受賞など、多くの賞を受賞しています。 この「ましろのおと」の見所を紹介していきます。
「ましろのおと」のあらすじ
澤村雪(せつ)は、青森県に住む16歳の少年。
幼い頃から、師でもある祖父・松五郎の三味線を聞き、自らも弾いて育ってきました。
しかし、その祖父が亡くなった時、雪は自分の「音」を見失ってしまいます。空っぽになってしまった青森から逃げ、ふらっと東京に出てきた雪。
そこでさまざまな人に出会い、成長し、自分の「音」を探して行く、ストーリーです。
津軽三味線の音の表現がスゴイ!
一見、地味にも見える津軽三味線の世界ですが、この漫画を読むと、汗のほとばしる熱く激しい演奏シーンに、そのイメージが覆されるのではないでしょうか。
時に激しく、時に繊細で多彩な三味線の音が、漫画の世界で見事に表現されています。
ストーリー前半には、津軽三味線の基本的な説明もあるので、初心者にも入りやすくなっています。
読者は読み進めるうちに、すっかり津軽三味線の魅力にハマってしまうかも。
主人公の成長を見守るワクワク感
主人公の澤村雪は、他人の評価を気にせず、マイペース。
そんな雪は、三味線の演奏も気紛れで、その時の気持ちに大きく左右されてしまいます。
しかし、時に顔を出す雪本来の演奏は、「静寂」を感じさせ、聞く者の心臓をわしづかみにします。
「ワガママ」や「独り善がり」とも言われる雪の三味線が、さまざまな人と出会い、経験を重ねるごとに、どう成長し、変化していくのか。
読者はそんな雪の成長を、ワクワクしながら見守ることができるのです。
ライバルが魅力的!
雪の成長に欠かせないのが、魅力あるライバルたちです。
まずは、緒方洸輔。
多くの大会で優勝し、CDも発売しており、そのルックスで女性からの人気も絶大。一見人当たりのよい好青年なのですが、どこか闇があり、謎めいていて魅力的です。その演奏は美しく澄んでいるのですが、音色からも「無」や「闇」を連想させます。
まだ無名の雪の演奏に才能を感じ、意識していくことになります。
その緒方洸輔をも脅かす存在として登場するのが、田村総一。
彼は非常に個性的。例えば「今日はずっと石を蹴りながら歩く」といった「自分ルール」を作ってしまう、少々面倒な性格。
しかしその演奏は、18歳とは思えない技術で、周りの空気を一変させる熱いものです。友達のいない彼は、雪を一方的に友達と認定し、競い合っていきます。
これらのライバルたちとの、思いがぶつかり合う熱い戦いのシーンも、見所の1つとなっています。
個性的なキャラクターたちがストーリーを盛り上げる
ライバル以外にも、個性的なキャラクターたちが登場します。
例えば、アイドルを目指す女性、人と話すのが苦手な女子高生、オネェキャラの男子高校生、元引きこもりの三味線奏者、などなど。
中でも強烈なのが、雪の母・梅子。
美容会社の社長である梅子は、ドSでワガママ、お金の亡者。
いつも部下を引き連れ、バズーカでドアを破壊したり、睡眠ガスを発射したり、派手で突拍子もないことをやってくれます。
父である松五郎の三味線の音を愛しており、息子の雪にも多大な期待を寄せていて、何かと絡んでくることになります。
また、これらのキャラクターたちは、過去や現在に抱えているものがあり、要所要所でそれらの背景が語られることにより、ストーリーにより深みが生まれています。
ストーリーは、ギャグも織り交ぜながら軽快に進んでいきます。
演奏シーンでは、実際にライヴに足を運んだかのような昂揚感や、爽快な気持ちを味わえるのではないでしょうか。
また、個性的なキャラクターが、それぞれに悩みを抱えながらも奮闘し、成長していく姿を見ていると、こちらまで励まされ、勇気がわいてくることでしょう。
男性だけではなく、女性にも楽しめる作品となっています。
出典:MUSIC.ニュース
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