進学校の青森が五所川原工を破り、公立校で唯一ベスト4進出を果たした。

勝利の瞬間、青森の2年生左腕横山雄大が笑顔でガッツポーズをみせた。1回戦から3連投。10安打を打たれながら2失点の粘投だ。「ピンチには慣れている。動じません。初回に力んで1失点したので、以後は7割ぐらいのイメージで投げてよかった」という。

青森ピッチャー

私立の強豪の青森山田、八戸学院光星、弘前学院聖愛に並んで、県内屈指の進学校青森が4強の一角に食い込んだ。昨夏は13年ぶりの決勝進出で旋風を巻き起こした。そのメンバーが3人残った新チームの秋は地区予選敗退。今春も、4月に就任したOB佐藤正臣監督(40)の前任校黒石商との練習試合で3戦3敗など不振だった。

佐藤監督が伝統の打力に加え守備、走塁を強化しチームカラーが変わった。「県大会に出場できただけでもびっくり。10言えば10やってくれる選手たちが成長した。あと2つ、私立の強豪と戦えるのは何よりの経験」と佐藤監督は声を弾ませた。【北村宏平】