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岩木山お山参詣「朔日山」3年ぶり御来光
岩木山お山参詣は旧暦8月1日に当たる17日、最終日の「朔日山(ついたちやま)」を迎えた。今年は天候に恵まれ、3年ぶりに御来光が見られた。朔日山では例年、参拝者が日の出前に山頂へ登り、登山囃子(ばやし)の演奏なども行われているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため一般客の当日夜間の登拝は自粛となった。神職が奥宮で静かに祈祷(きとう)を行った。
午前5時20分ごろ、八甲田連峰の山際を赤く染めながら日が昇ると、神職が奥宮でおはらいを行い、青森県弘前市へ向けて福を授ける鈴を振った。静けさの中、鈴の音が響き、山頂は神聖な雰囲気に包まれた。
岩木山神社は今年、新型コロナ感染症対策として、それぞれの場所で岩木山に感謝や祈りをささげられるよう会員制交流サイト(SNS)での情報発信などに力を入れてきた。日の出の様子のライブ配信は地元FM局が行い、午前4時半ごろから約1時間半、動画配信サイト「ユーチューブ」で生中継した。
御来光をライブ配信で見ていた同神社の須藤典子禰宜(ねぎ)は「コロナ禍で、歴史的な御来光だったと思う。次の一年への希望の光だ」と話した。