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「太くもなく細くて短い人生」には、実は青森の魅力がいっぱいだった。体験しながら感じたことは危険なツアーではなかった。が健康を意識できた。
食ってまれ!飲んでまれ!やってまれ!津軽の真夏の勢いと年中同じ?
ただ、ただ、津軽はこいしい北国!んだべー!またいぐべー!
平均寿命(平成22年、厚生労働省)が女性85.34歳、男性77.28歳と共に全国最下位の青森県が企画した短命県体験ツアー「青森県がお前をKILL」が弘前市で実際おこなわれた。
スポンサードリンク故郷・青森を離れて30年の本誌メタボ記者(46)もツアーに参加してみた。参加者は女性3名、男性7名。
1泊2日のツアーの始まりは酒蔵での地酒の試飲から。しかも、試飲レベルではなく、本格的な飲み会に突入。ほろ酔い気分の参加者を待ち受けていたのは、煮干しラーメン。しかも2杯。さらにスープをすべて飲み干すのが「青森のたしなみ」とのこと。
「寒いから飲む。地酒もおいしいから飲む。食べ物が塩っ辛いから、またまた飲んでしまうんです」とは、東京から参加した遠藤悠子さん(36)。
宿泊先の老舗旅館の枕元には、主催者から日本酒一升と太宰治の『人間失格』の文庫本の粋なプレゼントが……。宴会では、筋子、身欠きニシン、イカメンチ、漬け物と塩辛い“津軽グルメ”が並ぶ。
「これに青森の人は、さらに醤油をかけます。醤油をかけた先に見えてくる“味”があるんです」(坂本君)
宴会の最後の締めの“デザート”は、袋麺の麺をそのままくだいて、粉末スープをかけたもの。本誌記者には懐かしい“青森のおやつ”だ。かなり塩分が強いが日本酒で洗い流せば、ほら大丈夫。
宴会の後、雪降る街を散策。一軒のそば店は酔客で超満員。杯を片手にした客のほとんどが食べているのは、カレーうどんのラーメン版「カレー中華」の天ぷらのせ。おそるべし青森県民……。
長寿研究の第一人者、白澤卓二医師があきれ顔で語る。
「酒だけでなく、ラーメンには麺グルテン、スープの塩分に習慣性がある。少量でもセットで食べると相乗効果で1日の塩分摂取量は大幅に超えてしまい、生活習慣病の危険性が高まります」2日目のスケジュールはハードな雪かきから。過酷な作業で汗をかいたから酒がうまい。解散式でも乾杯を……。不健康でも魅惑的な短命県体験ツアー。「しょっぺえ〜!けど、うんめ〜、やめられねぇ〜」。本誌記者の体と舌は、この30年ですっかりヤワな“薄味”に慣れてしまっていたようだ。
出典:女性自身
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