青森の釣り・深浦沖で超高級魚「アカムツ=ノドグロ」を追う!

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青森・深浦沖で超高級魚「アカムツ=ノドグロ」釣って、食べて感動!

近年、釣り愛好家の間でアカムツ釣りが流行し、青森の日本海側も有力な釣り場となっている。アカムツ(別名・ノドグロ)は「白身のトロ」とも評され、刺し身でも、焼いても煮てもおいしい。一般にはほとんど流通せず、デパートなどで1匹1万円の値が付くこともある超高級魚。それが青森でも狙えるという話を聞き、海に出た。

釣って感動し、食べて感動する超高級魚!

見事にアカムツを釣り上げた鈴木さん=深浦町沖で▼(毎日新聞
アカムツ

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アカムツは水深100メートル超の中深海に生息する

日本海の釣りに精通する「イクタ釣具店」(つがる市)の生田正勝さんによると、近年ルアーでの釣り方が確立された人気の魚種で、青森では5月中旬ごろから釣れ始めるという。深浦町沖などでは昔から生息が確認されており、ブームの到来に備え、地域の釣り業界関係者が釣り場の開拓に励んできた。

 7月中旬のある日の午前4時、深浦町の田野沢漁港から遊漁船「第八昭運丸」(山下幸守船長)に乗り込んだ。岩木山や白神山地を背に日本海へ繰り出し、昇る朝日が気持ち良い。海面ではトビウオが滑空していた。

数ある魚種の中から、アカムツにひかれる理由

 同船したのは生田さんのほか、同店の常連さん3人。マダイやマグロ釣りをする人も、最近はアカムツに引き込まれているという。その一人、鶴田町の鈴木孝大さん(29)は今回が3回目のアカムツ釣り。「誘いから釣り上げるまでの難しさと、そうして釣った魚のおいしさがたまらない」。をそう語る。

アカムツのいるポイント

ルアーを水深100メートル以上の海底にいったん落とし込み、釣りざおを上下して誘う。アカムツが捕食行動をとる海底付近から気を抜けない釣りが続く。

「ノドグロだ!」と鈴木さん。慎重に引き寄せると光沢のある赤い魚が揚がった。全員で喜ぶと同時に士気が高まる。すると続々とアカムツが釣れ始めた。資源豊かな日本海では、アカムツ狙いでメバルやアラ、カジカ、イカ、タコなどさまざまな種類が釣れてしまうのも楽しい。

アカムツは釣りの難易度が高い

なかなかアカムツの釣果を得られなかった記者にも正午過ぎに「ゴン、ゴン」というアタリが来た。釣れたのは1キロを超す大物。予期せぬ結果に手が震えた。どうやらこのアカムツは釣りの難易度が高い半面、「ビギナーズラック」も期待できる不思議な魚のようだ。

やはりアカムツは超うまい!

釣れた魚は、釣り人たちが集まる居酒屋「釣吉」(五所川原市寺町)で、鍋とすしにしてもらい、生田さんや鈴木さんらと食した。鍋は調味料は塩だけというシンプルな味付けにもかかわらず、濃厚なうまみ。アカムツのあぶり握りは脂が乗っていて、口の中でとろけるおいしさだった。

 大自然に繰り出し、自ら釣り上げた高級魚を味わう。アカムツ釣りはこれ以上ないぜいたくなレジャーだ。今回釣りを教えてくれた生田さんは言う。「釣って感動し、食べて感動する。それが釣りの醍醐味(だいごみ)。ただし、貴重な資源でもある。小さな個体は海へ返すなど、自然保護にも留意してほしい」出典:毎日新聞


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