青森・八戸学院光星の戦いを振り返る 高校野球

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第98回全国高校野球選手権大会「戸学院光星」の試合を総括

2016夏の甲子園(日本高野連、朝日新聞社主催)に出場した八戸学院光星は、1回戦で市尼崎(兵庫)に5―4で勝ったが、2回戦で東邦(愛知)に9―10で敗れた。光星のこの夏の戦いを振り返る。

2回戦終了後、スタンドへのあいさつを終え引きあげる八戸学院光星の選手たち=阪神甲子園球場▼

八戸光星ナイン


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光星は打撃力を看板に2011年夏から3季連続で甲子園準優勝し、「強打の光星」の名が全国に知れ渡った。現在の3年は当時中学1~2年で、「あれに憧れて光星を選んだ」と口をそろえる。

だが、今春の選抜大会は2回戦で完封負け。改めて強打復活を掲げて打撃を強化し、夏に臨んだ。青森大会を6試合53得点と圧倒的な攻撃力で勝ち上がり、甲子園では2試合で28安打を放ってその成果を見せた。

大活躍だったのが5番の花岡小次郎(3年)だ。初戦で3安打、2回戦で本塁打を含む4安打5打点。入学以来けがに泣いてきたが、最後の夏に輝いた。

さらに、仲井宗基監督は「今年は機動力がある」と話してきた。青森大会9盗塁の伊藤優平(同)、50メートル6秒2の田城飛翔(つばさ、同)ら走れる選手がそろっていた。青森大会の盗塁数は、昨夏は6試合で1盗塁だったが、今夏は6試合で23盗塁。甲子園の東邦戦では、一回に重盗を決めて走者を三塁に進め、内野安打での先取点につなげた。一塁走者が投球の軌道を見て二塁を陥れる場面もあった。

2試合で1失策の堅守も光った。相手を三者凡退に抑えたのは2試合で3回にとどまり、得点圏に走者を背負ったのは12回に及んだ。ピンチの連続を、三塁の徳田大沙(同)や遊撃の小林直輝(同)が中心となって堅守で傷口が広がるのを防いだ。

地元の市尼崎、注目選手のいる東邦と、球場で相手への大声援が続く中、光星の選手たちは平常心を失わないようプレーを続けた。だが、東邦戦の九回は違った。4万7千人の大観衆のほとんどが手拍子を送り、タオルを振って東邦を後押しした。異様な雰囲気にのみ込まれ、甲子園を去ることになったエースの桜井一樹(同)は「甲子園の怖さを知った」と話した。出典:朝日新聞


今回は勝利の神様がいなかった。残念ではあるが来年も期待したい。

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