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青森下北・薬研温泉活性化はキャンプで、来年2月に体験会!
大型ホテルなどが閉館した青森県むつ市大畑町の薬研温泉郷に新たな希望をもたらそうと、地元のまちおこし団体「イカす大畑カダル団」が、大型テントなどを使って快適なキャンプを楽しむ「グランピング」の同温泉郷での実現可能性を探る事業に2017年2月から着手する。インターネットのクラウドファンディング「FAAVO(ファーボ)しもきた」を活用して事業資金を調達することとし、26日から募集を始めた。メンバーたちは「薬研の未来に灯(あか)りをともしたい」と力を込めている。
薬研温泉郷でのグランピング体験について、ネットで資金協力を呼び掛けているカダル団(FAAVOしもきたのホームページより)
薬研温泉郷は15年末に老舗の旅館が閉館、16年11月には下北最大規模の約300人の収容数があったホテルも閉館し、大きな転機に立たされている。カダル団は現状打開へできることがないかと考え、新たなアウトドアの形として国内外で人気が出てきているグランピングに着目した。
今回の事業は2月18、19日に他団体の協力を得てグランピングの要素を取り入れた体験会を薬研で行う。メニューは、ミニかまくらなどの中にろうそくをともす「雪あかり」、地元食材のバーベキュー、お酒とおつまみを楽しむ「バル」、雪と自然を満喫する散策、馬とのふれあいなどを検討中。参加者の反応や意見を聴き、恒常的な実施の可能性や事業採算性を検証する。ファーボで集める事業資金は40万円が目標で、募集期間は17年1月26日までとしている。
カダル団の長岡俊成代表(41)は「今、行動を起こさなければ次の世代へ薬研を引き継げないのではないかとの危機感がある。ホテル閉館で消えた300人分の宿泊をカバーできるものではないが、小粒でも地域活性化につながる挑戦をしていきたい」と語った。
グランピングは「グラマラス(魅力的な、華やかな)」と「キャンピング」を掛け合わせた造語。2010年ごろから欧米で流行し、日本では15年から山梨県富士河口湖町などに本格的に施設がオープンし、千葉県香取市、静岡県御殿場市、兵庫県洲本市にも施設がある。県内でもこれまでに弘前市などでグランピングの体験会が行われている。
出典:どうしん
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