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AOMORI 宇宙飛行士「金井さん」武道の精神、宇宙で生かす=「残心」の教えを実験にも活かすと抱負を語った!
宇宙飛行士の金井宣茂さん(41)
金井さんが居合道を始めたきっかけ
医官として自衛隊大湊病院(青森県むつ市)に勤務していた2004年。隣接する海自航空基地に所属し、隊員らに居合道の指導もしていた五戸敏明さん(63)が診察を受けに来た際、以前から興味を持っていた金井さんが声を掛けたのがきっかけだった。
〔写真特集〕宇宙飛行士・金井宣茂さん~元海自医官、ISSに長期滞在~
居合道を熱心に稽古を重ねる。
「インテリのイメージで、背が高くて痩せていたので、初めは大丈夫かなと思った」。心配した五戸さんだったが、大湊では週2、3回指導を受け、五戸さんが同県八戸市に転勤した後も2時間かけて通うなど、熱心に稽古を重ねた。1年半後に初段を取り、「習い事は素直さが大事。素直で謙虚だから居合の上達が早かった」と振り返る。
教えを受けた中で、金井さんが宇宙飛行士の仕事で生かしているのが「残心」。相手を倒した後も、他に敵がいないか油断しないようにするという考え方だ。
金井さんは「宇宙はいつ不測の事態が起きるか分からない。複雑な実験を終えて安心した後、サンプルをしまい忘れ失敗したケースもある」と指摘。「残心の心で油断なく細かな仕事をすることで、他の飛行士にも良い影響を与えられる」と強調する。
「米国でも訓練で忙しい中、合間を見つけて稽古を続けていると聞き、うれしかった」。自衛隊を退職後、八戸市内で居合の道場を開いている五戸さんは「宇宙飛行士というと、本当に遠い存在だが、実現したのはすごい。その中で居合がいくらかでも役に立ってくれれば」と活躍を願った。(2017/12/14-05:07)
出典:JiJi.COM
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