青森県三沢漁港で「漁船避難ルール」の実証試験

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青森県三沢漁港で「漁船避難ルール」の実証試験

東日本大震災で被害を受けた青森県三沢漁港で、津波襲来時の「漁船避難ルール」を作るための実証試験が7日に行われた。

試験には、漁業者のほか三沢市、県の関係者らが参加した。三陸沖北部を震源とする震度6強の地震が発生し、津波警報が出され、30分後に3メートルの津波が押し寄せるという想定だ。

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津波警報を受け避難海域に向かう漁船=2020年2月7日午後2時8分、青森県三沢市


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避難海域は、沖合約8キロで水深が約50メートルの場所。漁業者たちは避難の呼びかけと同時に、係留していた漁船に徒歩や車で急行。漁船7隻が一斉に出港し、全速力で避難海域に向かった。漁船は、目標とした30分以内に避難海域に到着した。

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 意見交換では、漁業者から「一斉に避難すると港口が混み合う可能性がある」「雪や霧など天候が悪い時でも出られるのか」「入ってくる船がいれば危ないのでは」「夏には100隻になることもある。混み合うので大丈夫か」といった課題が挙げられた。

 漁船避難ルールは、災害時、沖合に漁船を避難させる「沖出し」の条件や避難先などについて検討するもの。三沢市は今年度内にも策定する方針だといい、市水産振興課の田鎖豊課長は「出された課題を解決しながら最善策を考えたい」と話した。

出典:朝日新聞デジタル

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