病魔も逃げる「ねぶたマスク」祭り中止で手ぬぐいや浴衣生地から作製

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病魔も逃げる「ねぶたマスク」祭り中止で手ぬぐいや浴衣生地から作製

病魔も逃げる「ねぶたマスク」…祭り中止で手ぬぐいや浴衣生地から作製

浴衣の生地から製作した「ねぶたマスク」(青森市で)


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コロナ禍で青森ねぶた祭の中止が決まった今年4月以降、ねぶたの武者がにらみを利かせる図案の「ねぶたマスク」が、人気を集めている。病魔を払ってもらおうと、家族や友人へのプレゼント用として購入する人が多く、少なくとも計約7000枚が売れている。

 マスクは、ねぶた祭の中止で需要が見込めなくなった土産物の手ぬぐいや、祭りを盛り上げる「跳(はね)人(と)」が着るはずだった浴衣の生地から、武者の顔を切り抜いて作られている。

 ねぶたグッズの製造販売を手掛ける「甲州屋」(青森市)の依頼を受けた縫製職人や、ハンドメイド作家「flaner(フラネ)」さん(42)らが4月頃、製作を始めた。

 「東京で暮らす孫に送りたい」「口元だけでもねぶたの気分を味わいたい」などの理由で買い求める人が絶えず、土産物店の発注が相次ぐようになったという。

 甲州屋は、土産物の手ぬぐいなどから型を取って作ったマスク(660円税込み)計約6000枚を売り上げた。フラネさんも、子ども用から大人用まで4サイズのマスク(880円~990円税込み)約1200枚を販売した。

 甲州屋の内藤亘社長(55)は「在庫として抱えるはずだった手ぬぐいの使い道を考えるうちに生まれたヒット商品。大量生産できるねぶたマスクの企画販売も始め、売れ行きは好調」と話す。

 県観光物産館の土産物店「青森県地場セレクト」のスタッフ中山ひと美さん(40)は「勇ましいねぶたの武者に病魔を払ってもらおうと、家族や友人にプレゼントする人も多い。冬でもマスクは根強い人気がある」と声を弾ませている。

出典:読売新聞

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