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熊本地震の被災者を励まそうと、青森の地から大型ねぶたを熊本に運ぶ企画が進んでいる。
“発起人は「あおもり市民ねぶた実行委員会」のメンバー外崎(とのさき)玄さん(64)。有志のねぶた師ら約50人の協力を得て、熊本城周辺で大巡行を実現させる。「復興に向かって、エネルギーを受け取ってもらえたらうれしい」と外崎さん。ライトアップした大迫力のねぶた一行がはやしの音に乗り、熊本に元気を与えてくれそうだ。
■熊本での大巡行は9月3日午後7時と4日正午からを予定。
熊本に運ばれるのは、青森市のねぶた師北村隆さんが制作した「纏(まとい)と唐獅子牡丹(からじしぼたん)」。纏を振って懸命に消火活動する火消しや、邪気を追い払うとされる百獣の王がデザインされている。長さ9メートル、高さ5・5メートル、重さ約4トン。8月の「青森ねぶた祭」に出陣する。熊本ではねぶた師たちが10日間かけて組み立てる。
熊本での大巡行は9月3日午後7時と4日正午から、いずれも熊本市中央区の熊本城内にある二の丸公園で実施予定。現在、熊本市などと最終調整を進めている。熊本の人たちが、祭りの踊り手「跳人(はねと)」たとして参加できるよう、衣装200着も用意するという。
外崎さんは1995年の阪神大震災発生後に被災地の神戸市を訪れ、ねぶたを披露。大迫力のねぶたを見て、手を合わせ涙を流す被災者もいたという。「被災者が少しでも元気になってほしい」。21年前と変わらぬ情熱で、熊本復興企画を思い立った。
運搬費や制作費に計約2千万円が必要で、企業の協賛や寄付を呼び掛けている。“
出典:=2016/08/02付 西日本新聞朝刊=
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