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青函フェリー利用増!うれしい誤算 新幹線で函館人気
安価なフェリーも魅力
今年3月下旬、青森港(青森市)のフェリー乗り場では、未明にもかかわらず20人ほどが午前2時40分発の函館行きの乗船を待っていた。「海鮮も夜景も楽しみ」と笑顔で話したのは青森県弘前市の会社員、伊藤博昭さん(49)。家族5人で旅行するため、安価なフェリーを選んだ。
青森港―函館港の航路は「津軽海峡フェリー」と「青函フェリー」の2系統
それぞれ1日8往復。新幹線に在来線を乗り継いで青森駅から函館駅まで行くと大人1人で片道7690円かかるのに対し、フェリーなら最も安いクラスは1600~3190円(シーズン別)で済む。
青森―函館のフェリーは近年、客足の低迷が続いていた
国土交通省北海道運輸局によると、1988年に青函トンネルが開通し、青森と北海道が在来線で結ばれたのが要因。91年度には92万5千人だったのが、2015年度は55万8千人まで落ち込んだ。
ところが2016年度は57万6千人に回復した。
新幹線開業に伴い、函館への観光客は16年度上期だけで45万4千人増加。青函トンネルの在来線廃止でフェリーと鉄道の価格差が広がり、移動手段として「若い客を中心に船が見直されている」(津軽海峡フェリーの松田光伸生青森支店長)。
同社は全船に上級の客室や座席を設置。貨物や車両輸送がメインで乗り心地は二の次というイメージを変えたのも、効果を上げているという。
新幹線とフェリーを組み合わせた周遊観光も好調だ。
函館とは青森港だけでなく、青森県大間町と結ぶ便もある。本州から新幹線で函館へ行き、帰りはフェリーを利用。本州最北端の地で「大間マグロ」を堪能するルートが人気だ。この航路の16年度の乗客数も、前年度から13%増加した。
新幹線開業効果が薄れる本年度は、客数を維持できるかの正念場だ。松田さんは「新幹線もフェリーも互いに良さがある。競うのではなく、共に青函地域の観光を盛り上げたい」と話している。
出典:日本経済新聞
観光客のニーズが「新幹線もフェリー」も互いに良いところを調べて旅行を楽しむことは願ってもないことです。フェリーで陸奥湾を横断して函館へ行く旅も、旅行している気分をあらためて船上で感じ取れるのではないでしょうか。また新幹線と組み合わせることで2倍楽しめると思います。さあ!これからが「青函」の観光シーズンです。
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