<ノーベル賞>ICAN、平和賞授賞式「核兵器廃絶」届け 県原爆被害者の会・田中正司さん(青森)

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ICAN、平和賞授賞式「核兵器廃絶」届け 県原爆被害者の会・田中正司さん(青森)

「核兵器廃絶国際キャンペーン」

ノーベル平和賞が決国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の授賞式が10日、ノルウェーの首都・オスロで行われる。式典には被爆者が参加し、演説もする予定。青森県原爆被害者の会副会長の田中正司さん(90)は「この受賞が全世界の核兵器廃絶運動へとつながるはず」と青森から見届けるつもりだ。

写真:出典 朝日新聞

ノーベル平和賞を授与され、笑顔を見せるサーロー節子さん(中央)。右は「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長=10日午後


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青森県原爆被害者の会副会長の田中正司さん(90)

「長年、被爆者たちが声を上げてきた活動が評価された

核兵器廃絶運動に携わるすべての人に勇気を与えた」。田中さんは被爆者団体などと連携して核兵器廃絶を訴えてきたICANの受賞の意義をそうとらえている。

18歳の時、広島の爆心地から約2・2キロで被爆した。戦後、旧電電公社(現NTT)などで働いた後、50代半ばで県原爆被害者の会に入会。それまで被爆体験を人前で語ることはなかったが、2005年に青森市内で開かれた「原爆と人間展」で初めてマイクを握った。涙を流して聴いてくれる人もいた。「自分が声を上げなければならない。原爆で亡くなった人のため」。それ以来、証言活動に携わり、思いの丈を語るようになった。

原爆投下から72年。被爆者は高齢化し、一緒に活動してきた仲間は少なくなった。自分の体も思うように動かなくなったが、希望もある。核兵器の使用などを史上初めて禁止する核兵器禁止条約が今年7月に採択され、その成立に大きな役割を果たしたICANがノーベル平和賞に決まった。そして、被爆者も授賞式に招待された。

田中さんは今が核兵器廃絶に向けた転換期だとみる。

「今まで以上に、世界の人々と手を取り合って核兵器廃絶を推し進めていけると思う。受賞は世界への強いメッセージになる。どうか選ばれた理由や被爆者の声に、全世界の人々が耳を傾けてほしい」


世界の願いは平和であることは間違いない。青森の田中さんのことはこれまで知りませんでした。青森県民にも被害者がいたことを今回しりました。田中さんの言葉の思いは重いです。

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