東京 豊洲市場で初競り 最高値はクロマグロ1億9320万円

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東京 豊洲市場で初競り 最高値はクロマグロ1億9320万円

東京の豊洲市場で5日朝、新年恒例の「初競り」が行われ、青森県の大間港で水揚げされたクロマグロが1億9000万円余りで競り落とされました。

東京 江東区の豊洲市場では5日朝、令和になって初めてとなる新年恒例の「初競り」が行われました。


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マグロの卸売り場には、生や冷凍のマグロが並び、仲卸業者の代表が「ことしも競り場に多くのマグロが並び、にぎわいが出ることを願っています」とあいさつし、関係者全員で手締めをして、ことし1年の商売繁盛を祈りました。

そして、午前5時すぎに鐘の合図で競りが始まると、威勢のいいかけ声とともに大きなマグロが次々に競り落とされていきました。

最高値は、青森県の大間港で水揚げされた重さ276キロのクロマグロで、築地に本社があるすしチェーンが1億9320万円で競り落としました。

これは、過去最高値を記録した去年に続いて2番目の高値となりました。

「初競り」でクロマグロを最高値で競り落とした東京 築地に本社があるすしチェーンの木村清社長は「令和最初の競りなので落とせてよかったです。高かったですが、お客さんにいちばんいいマグロを届けたいという思いでした。お店でおいしいマグロを食べてもらいたい」と話していました。

大間の漁師「最高値は漁師の夢」

最高値で競り落とされたクロマグロを釣り上げた青森県大間町の漁師、山本昌彦さん(57)は「初競りで最高値となるマグロを取るのは漁師みんなの夢なのでよかったです」と喜びを語りました。

漁師歴40年以上の山本さんは、15年近く息子の昌平さん(30)と共に船に乗っていて、漁から戻った5日午前11時ごろ取材に応じました。

山本さんは4年前、所有する船が火災に遭い、漁に出られない期間が長くあったということで、「やったなという思いです。初競りには今まで何度もマグロを出したことがありますが、最高値をとるのととれないのでは月とすっぽんの世界です。売上金の使いみちは、新しくした船の借金を返すことからですかね」と苦笑いを浮かべながら話していました。

大間漁協の組合長「今後の大漁を期待」

青森県の大間町で水揚げされたクロマグロが過去2番目となる1億9000万円余りの最高値で競り落とされたことについて、大間漁業協同組合の坂三男組合長は「今シーズンは、マグロもマグロのエサとなるイカなども不漁で、漁師たちは苦しみながらの操業でしたが、ことしも最高値をとれて安心しました。ここまで高値がつくとは思いませんでした。まだ、シーズンは続くので、今後の大漁を期待したいです」と話していました。

大間町長「厳しい現状も 国に訴えていく」

青森県大間町の金澤満春町長は「ことしも最高値のマグロに選ばれ、地元が活気づくニュースでうれしく思います。一方で今シーズンは、漁獲規制や不漁と厳しいものだっただけに、今後、国にも沿岸漁業の現状を訴え、マグロの町・大間を守っていきたい」と話していました。
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